はじめてイタリアに旅行したい方、予定がある方も必見!
観るべき観光地は?
どんなコースがおすすめ?
注意すべき点は?
出発前に用意するべきものは?など
元ツアーコンダクターtaka.がご案内します。
この記事は2024年5月時点のものです。現在とは情報が異なる場合があります。
訪れるべき観光都市
イタリアは、初めてヨーロッパに行く人にもおすすめなのです。
理由として食事が日本人の好みにあう点、ショッピングも楽しめるうえ、肝心の観光も世界遺産の保有数も世界一ですから、見どころ多い点があげられます。
とりあえず初めて行くなら以下の4都市の観光がオススメ。
この4都市は、いわゆるイタリアツアーの定番になっている都市です。
ツアーのコースであればだいたい7日間〜8日間くらいでしょうか。
都市別に簡単にご案内します。
ミラノ
主な観光地 | おすすめ度 |
---|---|
ドゥオーモ(入場観光) | ☆☆☆☆☆ |
ヴィットリオ エマヌーレ 2世 アーケード(下車観光) | ☆☆☆☆ |
スカラ座(下車観光) | ☆☆☆ |
サンタマリア・デッレ・グラツィエ教会(入場観光) | ☆☆☆☆ |
ミラノはイタリアでは首都ローマに次いで、第2の都市です。
商業都市ですが、「ミラノコレクション」や「プラダ」、「アルマーニ」に代表されるようなファッションブランドでも有名です。
航空便の関係上、ミラノの空港に最初に到着する、もしくはイタリアの観光を終えて、最後の出発空港になることが多いです。
そのため、ツアーにはミラノがコースに入ってることも多いです。
ドゥオーモはツアーでミラノに行くなら必ずコースに入っています。
それぐらいミラノを代表する観光地です。
ドゥオーモから徒歩圏内のヴィットリオ・エマヌーレ2世アーケードとスカラ座もツアーではだいたいセットになっています。
さて、ここでひとつ考えなければいけない点が出てくるのですが、サンタ・マリアデッレ・グラツィエ教会はどうすべきかですよね。
ここで観るべきものは、レオナルド・ダ・ヴィンチ作の「最期の晩餐」↓です。
ここは悩むとこです。
「旅」はパッケージツアーであれ、個人旅行であれ、時間というものに制限があるならつまるところ「どこを妥協するか」になると思います。
はじめて行くイタリアで、「最期の晩餐」が目的ではない人、もしくは興味がない人はここは妥協してもいいと思います。
理由としては
- 事前に予約が必要な観光地で、当日行ってすぐに入れる場所ではない
- この絵画(厳密には壁画)はしっかりとしたガイドさんの説明を受けた方が良い
- イタリアをざっと観る、いわゆる周遊型の「旅」だとミラノにそれほど時間がかけられない
といったことが挙げられます。
はじめてのイタリアで「最期の晩餐」を観たい人は現地のオプショナルツアーやHISなどの手配ツアーなどがいいと思います。
料理
ミラノを代表するメニュー
- リゾット・アッラ・ミラネーゼ
(サフランで色付けされたリゾット) - コレトッタ・アッラ・ミラネーゼ
(ミラノ風カツレツ)
この2品はツアーではよく提供させていただいたメニューで、ミラノの定番中の定番。
リゾットについてよくお客様から指摘されたのが「お米の芯がある」「お米が炊けていない」というお言葉。
リゾットは、いわゆるアルデンテで少し芯があるのが普通。
日本のお粥とは違いますからね〜。
ヴェネチア
主な観光地 | おすすめ度 |
---|---|
ためいき橋(下車観光) | ☆☆☆☆ |
ドゥッカーレ宮殿(入場観光) | ☆☆☆ |
サン・マルコ寺院(入場観光) | ☆☆☆☆☆ |
サン・マルコ広場(下車観光) | ☆☆☆☆ |
リアルト橋(下車観光) | ☆☆☆☆ |
ゴンドラ(乗船) | ☆☆☆☆☆ |
ヴェネチアは「水の都」「アドリア海の女王」の別名を持つ都市です。
よくお客様に「ベニス」と「ヴェネチア」はどう違うんですか?と聞かれました。
答えは一緒です。英語で「ベニス」イタリア語で「ヴェネチア」です。
今回の記事ではイタリアに行くべき都市を4つ挙げましたが、個人的にヴェネチアは絶対行ってほしい観光地です。
それは、世界文化遺産であるという点なんですが、物件として他に類を見ない点があります。
世界遺産は文化遺産6つ、自然遺産4つの「登録基準」を1つでもクリアしなければ登録されません。
文化遺産6つの登録基準をすべて満たしている物件は世界に3つしかありませんが、ヴェネチアはそのうちのひとつです。
(他は中国の「泰山」「莫高窟」)
サン・マルコ寺院は外観も素晴らしいですが、入場するべき観光地です。
中は写真を撮ってもオッケーですが大きなリュックなどの持ち込みはできませんので要注意。
見どころは金箔を貼られたモザイク画です。
ゴンドラには絶対乗りましょう。
ツアーでご案内させていただいて、ヴェネチアでゴンドラに乗らないコースは1度も見たことないです。
料理
ヴェネチアで食事の定番と言えば「イカスミパスタ」です。
他にも「魚介系のパスタ」や「グリーンピースのリゾット」などがありますが、とりあえずは本場のイカスミパスタで口の周りを真っ黒にした状態で写真を撮りましょう。
フィレンツェ
主な観光地 | おすすめ度 |
---|---|
ドゥオーモ(入場観光) | ☆☆☆☆☆ |
シニョーリア広場(下車観光) | ☆☆☆☆ |
ベッキオ橋(下車観光) | ☆☆☆☆ |
ベッキオ宮殿(入場観光) | ☆☆☆ |
ウフィッツィ美術館(入場観光) | ☆☆☆☆☆ |
ミケランジェロ広場(下車観光) | ☆☆☆☆ |
フィレンツェも街が世界遺産です。
↓フィレンツェの街の中心に見える建物が「ドゥオーモ」(サンタマリア・デル・フィオーレ大聖堂)
観るべき観光地はドゥオーモ、シニョーリア広場となりますが、ウフィッツィ美術館の入場観光は強くすすめます。
ボッティチェリの「ビーナスの誕生」「春」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」など見ておくべき絵画があります。
個人旅行ではなかなかチケットも入手しずらいですが、ツアーでも入場で並ぶぐらい人気の観光地です。
パッケージツアーや、現地のオプショナルツアーでガイドの説明を聞きながらの観光がオススメ。
料理
フィレンツェの料理は、トスカーナ地方特有の天候に恵まれた土壌での食材を使った郷土料理が特徴。
ワインやオリーブオイルの産地でもあり、シンプルな味付けの肉料理が多いです。
ビステッカ・フィオレンティーナ(仔牛のTボーンステーキ)がおすすめ
ローマ
主な観光地 | おすすめ度 |
---|---|
サン・ピエトロ大聖堂(入場観光) | ☆☆☆☆☆ |
バチカン博物館(入場観光) | ☆☆☆☆☆ |
コロッセオ(下車観光) | ☆☆☆☆☆ |
スペイン広場(下車観光) | ☆☆☆☆ |
トレビの泉(下車観光) | ☆☆☆☆ |
記事を書いていて「どうしよう」と思った都市のローマ。
見どころ多すぎていっそのことローマだけの記事にしようかと思ったほどの観光地です。
筆者が添乗員時代に、はじめてヨーロッパを案内したのはローマでした。
それだけに多少の思い入れがあるのかもしれませんが、やはりヨーロッパの中心はローマなんですね。
歴史、宗教、美術、文化の面で、他の追随を許さないといえます。
その中でも、最も重要とも言える観光地は「サン・ピエトロ大聖堂」です。
正確にはこの観光地はローマではありません。
バチカン市国というひとつの国です。
ディズニーランドほどの大きさの国ですが、ローマ・カトリックの総本山でもあり、国家元首はローマ法王となります。
この場所に隣接しているのがバチカン博物館です。
ツアーなどではたまに、サン・ピエトロ大聖堂は入場観光なのにバチカン博物館は入場しないといったコースがありますのでよく確認しましょう。
もちろん入場観光は必須です。
コロッセオは下車観光での評価にしていますが、もちろん時間があるなら入場した方がよいでしょう。
ですが、絶対というわけではありません。
他の観光地に時間を使うのもアリだと思います。
トレビの泉はスペイン広場と徒歩圏内ですからどちらか一方に行くことはほとんどありません。
スリが非常に多い場所ですから気をつけてください。
料理
ローマ料理の代表はパスタ料理とローマ風ピザがあげられます。
ピザはナポリ発祥と言われていますが、ローマの近郊で食べられているピザがローマ風ピザと呼ばれています。
特徴は生地が薄く、綿棒で伸ばし、窯に入れておく時間も長いです。
生地の縁もパリッとしていて破れやすいのも特徴。
個人的には、お腹にもたれないローマ風ピザの方がナポリ風より好きです。
パスタ料理でローマといえばカルボナーラがあげられます。
カルボナーラは本場のものは生クリームは使わず、卵のみで仕上げます。
ちなみにカルボナーラはクリーム系のパスタ料理の代表格ですが、名前の由来は上にかかっている黒胡椒です。
炭焼き職人が作ったとか、黒胡椒が炭に見えるからとか諸説あります。
ローマを代表する料理ではないのですが、カンパーニャ州発祥といわれているラザニアもおすすめです。
「ラザニア」は料理名ではなく、パスタの種類のひとつ。
平たいシート状のパスタを指します。
おすすめのツアー
イタリアに行くにあたってツアーで行くか、個人旅行で行くかで悩む人も多いですが、はじめて行くとなるとやはりツアーが安心です。
おすすめの旅行会社、ツアーをいくつかあげてみました。
HIS
比較的、オプショナルツアーが多いことが特徴ともいえますが、その分観光地の楽しみ方に選択肢をもたせることができるコースも多いです。
フィレンツェの「ウフィッツィ美術館」がオプショナルツアーに入っていないのが残念ですが、自由行動などのオプショナルツアーも魅力です。
ローマ 5日間短い日数であれば、ローマだけに限定するのもいいでしょう。首都を観光すると「旅」から帰った時にその国にまた来ようか、それとも違う国も観てみようかとあれこれ考えることも楽しみのひとつと言えます。
JTB
旅行業界でNo.1のシェアを誇ります。
主観ですが、JTBは比較的、旅行代金とツアー内容が釣り合っている印象を受けます。
もうひとつパッケージツアーの良し悪しを決める大きな要素に「添乗員」の存在があります。
筆者が添乗先で出会った添乗員の中でもJTBはレベルの高い人が多い印象でした。
(語学力やサービスなど)
10日間という日程は長いですが、10日間にしては比較的リーズナブルで観光要所を押さえているツアーだと思います。
添乗員同行 成田発着 エコノミークラス席 エンジョイ 気軽にヨーロッパ 今度の休日は陽気にイタリア 6日間6日間で最低限行くべきとこに行くといったツアーです。
時間がない人にはオススメです。
個人で手配するのも「旅」の醍醐味です。
まとめ
この記事は「はじめてのイタリア」を添乗員としておすすめさせていただいたものです。
観るべき観光地はまだまだありますが、とりあえず行ってみようというかたを対象にしました。
「旅」は人それぞれの楽しみ方があり、正解はありませんがひとつのきっかけになってもらえると嬉しいです。
#1となっていますので当然今後#2、#3と書いていく予定です。
また、イタリアを掘り下げた記事、他の国の「はじめてシリーズ」も順次掲載していきますのでご意見などありましたらコメントください。